(1)特徴
・ジョニーウォーカー ダブルブラック/Johnnie Walker Double Black
・ジョンウォーカー&サンズ社(オーナーはディアジオ社)
・40%
・700mL、約2500円
スコッチウイスキーの代表選手であるジョニーウォーカー。ブラックラベル12年(ジョニ黒)やレッドラベル(ジョニ赤)が特に有名ですが、今回紹介するダブルブラックは、ノンエイジ品ながら、タリスカーやララヴ―リンと言ったキーモルトを多く配合してよりピート感やスモーキーさを強調した、一ランク上の値段帯の商品となっています。筆者は大学時代はジョニ黒を常飲していたので、懐かしの銘柄(の兄貴分)でもあります。
(2)テイスティング
【香り】
フルーティーな樽由来のオーク感のあるスモーキーさと潮気。ただ想像していたよりピートの主張は強くなく、バニラや蜂蜜、オレンジやビワのような甘い香りも充分感じられる。
【味】
ややオイリー。ヨード感が強くアルコール刺激も感じるが、バチバチした感じはすぐに収まって円やかでクリーミーな舌触りになる。スモーキーさ、バニラの甘み、オーク、麦芽の香ばしさ、オレンジピールの苦み。余韻はスモーキーさと牧草やハーブのような爽やかなビターさ。少量加水で序盤に感じる刺激がほとんどなくなり、バニラやメープルシロップのような甘みも増してgood。後味のスモーキーさは、明らかに通常のブラックに比べて長く強い。
【総評】
ダブルブラックのコンセプトから、もっとピート感が強烈なのかと想像していたが、実際にはバニラやオレンジ系の果物の甘さ、まったりとしたコクも味わえて、意外と上品な出来と感じた。濃厚でありながら、ジョニ黒同様コスパは抜群なので、スモーキーなハイボールを作りたい時にももってこいの一本。