ディーンストン 12年/Deanston 12 year

(1)特徴

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・ディーンストン 12年/Deanston 12 year

・ディーンストン蒸留所

・46.3%

・700mL、約4000円

・バーボン樽熟成


ディーンストン蒸留所はスコットランド中部(ハイランド)のドゥーンという町にあります。オーナーは、ブナハーブン蒸留所やトバモリー蒸留所と同じディステル社です。ディーンストン蒸留所は、もともと1785年に設立された紡績工場を源としており、1966年に紡績工場からウイスキー工場へと転換した面白い成り立ちを持っています。紡績所は、木綿の品質管理の都合から良い温湿気対策がされており、ウイスキー貯蔵には最適だったことも要因だったようです。また近くのテイ川から水を取り組む際に水力発電を行っており、スコットランドでは唯一、自前の水力発電で全ての電力を賄っている蒸留所です。近年設立されたアードナムルッカン蒸留所も同じようなコンセプトを持っており、テロワール有機栽培(有名どころだとブルイックラディ蒸留所やウォーターフォード蒸留所)と通じるところがあります。

 

風味は、ハイランドモルトらしい癖のない爽やかな風味が特徴です。ピートを全く使用しておらず、花の香りが上品に漂う仕上がりとなっています。また本製品はその特徴を最大限表現するために、アルコール度数がやや高めとなっており、香りの華やかさに加えて、飲みごたえも十分ある一本となっています。

(2)テイスティング

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【香り】

ユリやつつじのようなフレッシュな花と蜜の香り、ミントのような清涼感、麦芽、バニラの甘い香り。

 

【味】

とてもライトな口当たり。干し草やハーブのようなややビターな風味、麦芽やナッツ、薄めた花の蜜の甘み、少し塩気も感じられる。加水するとややクリーミーになり、樽由来のバニラの甘みやオークも良く出てくる。

 

【総評】

ストレートより、数滴の少量加水がベター。元々の度数が高めなので、ストレートだと少し苦みが強い物の、少量加水で飲み口がぐっと円やかになり、香りもフレッシュなままで楽しめる。飲み口は軽快なので、食中酒向きな銘柄。