(1)特徴
・ジュラ 12年/Jura 12 year
・アイル オブ ジュラ蒸留所
・40%
・700mL、約4000円
ジュラ12年は、ジュラ島にあるアイルオブジュラ蒸留所のコアレンジ商品です。ジュラ島はスコットランド西部、アイラ島とキャンベルタウン・アラン島の間に位置しています。ジュラ島では、このアイルオブジュラ蒸留所が唯一のウイスキー蒸留所となっています。創業自体は1810年と古いですが、一度閉鎖され、再開されたのは1963年と比較的最近です(あくまで他のウイスキー蒸留所と比べるとですが)。
ジュラ島の人口は200人に満たないほど少ない一方、6000頭もの鹿が生息しています。スコットランドのゲール語で「ジュラ=鹿の島」と名付けらたことも納得です。
ジュラ蒸留所では、この他にも、ノンエイジのジュラ ジャーニーやジュラ10年などもあります。この12年も価格は比較的安く、コスパの高い1本となっています。風味としては、フルーティーさと微かなピートが特徴です。
(2)テイスティング
【香り】
ナッツ、シナモンやココア、蜂蜜、干しブドウの入ったパウンドケーキ、熟したメロンや焼いたリンゴのようなねっとりとした甘みも感じられる。ピートスモークも微かに感じることができる。
【味】
ややスパイシーだが円やかで甘みのある口当たり。洋梨の甘み、チョコレート、胡椒のスパイシーさも後を引く。後味は微かなスモーキーさとミントのようなハーブ感。加水するとややビターなハーブ感が強くなる。
【総評】
加水するとややビターになるので無加水の方がオススメ。ストレートでも口当たりは十分円やかで、バーボン樽・シェリー樽に由来する甘みも存分に感じられる。微かなピート感が良いアクセントになって、スペイサイドのシンプルで華やかな風味とは違った様相になっている。コスパもいい一本。10年よりオススメ。