（１）特徴
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・ブナハーブン トチェック ア ガー／Bunnahabhain Toiteach A Dhà
・ブナハーブン蒸留所
・46.3％
・700ｍL、約5000円
・シェリー樽、バーボン樽
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ブナハーブンと言えば、アイラ島では珍しい、ピートを殆ど使わない麦芽を使用したウイスキーを生産していることで有名です（ピートの焚き込み量を示すppmはアードベッグやラフロイグの45-50ppmに対して、ブナハーブン12年は2ppm）。
トチェック ア ガーはスモーキー2（Smoky Two）を意味するゲール語。先述の通り通常はヘビーピート麦芽を使用していないブナハーブン蒸留所が、ヘビーピート麦芽（35～45ppmと言われています）を使用したシリーズです。アイラらしいピート香と、ブナハーブンらしいシェリー感が調和した一品です。
（２）テイスティング
【香り】
やや磯っ気のあるピートスモーク、燃やした木、プラム、杏、干しブドウ、バニラや蜂蜜の甘さ、オレンジピール。
【味】
ややオイリーでどっしりしているが、非常に円やかな口当たり。熟したオレンジや巨峰の爽やかな甘み、バニラ、クローブ。飲み込んだ瞬間に上品なスモーキーさ、スパイス、塩気。後味はミントの爽やかさ、コーヒーの苦み、スモーキーさ。
【総評】
ブナハーブンらしくなく、アイラらしい一本。酒質の強さと熟成年数未表記の割には、非常に上品で口当たり円やかな一本で、15年表記でも疑わないようなレベル。ブナハーブンらしいフルーティーさも健在で、ストレートで味わいたい。アイラのいぶし銀的な存在を十分に感じることができる。
