(1)特徴
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・グレンドロナック 12年/GlenDronach 12 year
・グレンドロナック蒸留所
・43%
・700mL、約5000円
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グレンドロナック蒸留所は1826年創業。特にシェリー樽熟成に長けている蒸留所として知られています。そのためウイスキーの特徴としては、シェリー樽由来の甘い果実味と、クリーミーでナッツのような風味が挙げられます。またブレンデッドウイスキーのティーチャーズのキーモルトとしても知られています。
グレンドロナック12年は、辛口のオロロソシェリーと極甘口のペドロヒメネスシェリーをそれぞれ熟成した樽を用いてウイスキー熟成をかけています。そのためシェリー由来のフルーティーさと甘みと、樽由来のスパイシーな風味が特徴的です。
(2)テイスティング
【香り】
やや甘めのシェリーとアルコール感、レモン、アーモンド、リコリス、バニラ。時間を置くとホットミルク、和梨、焼いたパンのような香りも現れる。加水するとバニラとオーク感が強くなる。
【味】
オイリーな口当たり。干しブドウ、蜂蜜、クリーム、麦芽、スパイス、オーク。加水するとドーナッツのような甘く香ばしい味わいに。
【総評】
流石、シェリー樽熟成で高い評価を受けているだけあって、やや未熟さはあるものの、美しいバランスのシェリー感が楽しめる。オーリーさやクリーミーさ、樽感も充分にあり、芯の太い味わい。グレンドロナック18年と比べると、バニラやフルーツ感が良く出ており、18年よりも好む人も多いのではないかと思う。コスパの素晴らしい一本で、価格面でマッカラン12年を買うかどうか迷っているのならば、まずはこれから試してみても良いと思う。