(1)特徴
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・ベンネヴィス10年/Ben Nevis 10 year
・ベンネヴィス蒸留所
・46%
・700mL、約4200円
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ベンネヴィス10年は、ベンネヴィスの麓にあるフォートウィリアムスにあるベンネヴィス蒸留所のスタンダードボトルです。ちなみにベンネヴィスとは、スコットランドにある英国最高峰の山の名前です(ベン=山、つまりネヴィス山)。現在は日本のニッカウヰスキーがが所有しており、たまにニッカのブレンドウイスキーで構成原酒としても使用されています。山からの雪解け水などが使われていることが特徴として謳われています(良い水を使用した良いウイスキー、的な・・・ニッカというよりサントリーが好きそうですね)。
(2)テイスティング
【香り】
アルコール感がガツンとくる。ヘザーハニー、シェリー、パイナップル、マンゴー、乳酸味のある熟しすぎたフルーツ、青りんご、ライム、鉄のような金属臭。時間がたつとアルコール感が落ち着き、少し薬品っぽいフルーツ香(駄菓子で感じるフルーツ香)や、ハイランドパークのようなヘザーピートの香りが開く。
【味】
オレンジジュースやバニラの甘み、麦芽、後味に舌にざらついたビターさとピートが残る。加水すると香りはややぼやけるが、味わいはしっかりと麦芽感と蜂蜜感、バニラ感が残って美味しい。香りの荒々しさと対照的に、意外と円やか(アルコール感は多少はあるが)。
【総評】
香り・味共に結構アルコールのパンチはあるが、飲み進めていくと存外に繊細で多様な風味が表れてきて面白い一本。酒質もしっかりしているので、ロックや水割りでも負けずに美味しいと思います。値段もそこそこ手頃なので、上品なバニラ・蜂蜜感を味わいたい方にお勧め。