(1)特徴
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・ウルフバーン オーロラ/Wolfburn Aurora
・ウルフバーン蒸留所
・46%
・700mL、約6000円
・2ndクオーター樽40%:1stバーボン樽40%:1stオロロソシェリー樽20%
・3年熟成
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ウルフバーン蒸留所は、スコットランド本島の最北端(本島以外だとさらに北部のオークニー諸島にハイランドパーク蒸留所がある)の蒸留所。2012年に設立、2013年に蒸留開始されたばかりの新進気鋭の蒸留所だ。ウルフバーン蒸留所自体は、1821~1877年まで同地に存在していたが、直接的な繋がりは無い(同じ場所で再建しただけ)。ウイスキー造りとしては、伝統的な製法にこだわっており、現在あるブランドに真っ向から挑もうとしている蒸留所だ。
ウイスキーとしての出荷は2016年から。定番商品としては、アメリカンオークのクオーターカスクで熟成したNorthland、シェリー樽で熟成したAurora、ピート原酒を使用したMorvenなどがある。
(2)テイスティング
【香り】
爽やかなシェリー、グァバ、キウイ、マンゴー、潮気、ナッツ、麦芽。加水するとクリーム感。腐りかけくらいまで完熟したフルーツ香もして面白い風味。
【味】
飲み口は軽やかでややアルコール感。花の蜜のような甘さ、オレンジピール、ハーブ、麦芽。フィニッシュは潮気とビターさ。
【総評】
3年熟成という事もありアルコール感はあるものの、飲み口は爽やかで、味もしっかりついており満足できる品質。潮気が感じられるので、ハイランドというよりアイランズ系に近い仕上がりになるんじゃないかと予想。パッションフルーツ系の風味を含んだ独特の癖のあるシェリー熟成で、今後の仕上がりが楽しみ。